空には冬らしい雲が広がり、海から吹きつける冷たい風に、季節の移ろいを感じる朝だった。
身支度を整え、松島の海と島々を眺めながら歩き始めた。
今回のコースには、参加者の多くが初めて歩く区間も含まれていた。海岸沿いの道を進むと、静かな海に大小の島々が浮かび、その島影を縁取るように松の緑が続いている。
観光地として眺める松島とはひと味違い、自分の足で歩いてこそ出会える風景が、曲がり角の先に次々と現れた。道沿いの案内標識を確かめながら進む時間も、オルレ歩きならではの楽しみであった。
なかでも心に残ったのは「馬の背」からの眺めである。細長く海へ突き出した天然の桟橋のような地形から見渡す松島湾は、曇り空の下にも静かな美しさをたたえていた。参加者は足を止め、目の前に広がる景観を思い思いに味わった。
途中では安全に配慮して隊列を整え、適度に休憩を取りながら歩みを進めた。海辺の景色を楽しみ、会話を交わしながら歩くうちに、寒さも次第に気にならなくなっていった。
全行程はおよそ二万歩。歩き終えた頃にはほどよい疲れを感じたが、それ以上に充実感が残った。松島町のリーダーによる的確な案内のもと、行程は終始円滑に進み、参加者同士の交流も深まった。冬の気配に包まれた松島の自然と、人との温かなつながりを感じる、有意義な一日となった。

